事業を託すパートナーとして選ばれるには、いかに付加価値を提供できるかが重要であると考えております
チームの組成
事業承継にあたって後継者(次期社長)が不在であったり、今まで番頭として活躍しつつも社長の責務を担うためには経営の経験が不足していたり、次世代の経営者が力を最大限発揮するためにサポートが必要なケースが多くあると思います。
特にオーナー経営者は長年の経験の蓄積や事業に対する”勘”が強く働き、また自分の会社であるという意識から大胆な施策をとりやすいと思います。
一方で後継人材は必ずしもこれらの要素が備わっているわけではなく適切な経営判断を行うためには判断材料となる情報が必要となります。これらの情報を整備するための見える化や、組織として行動するための仕組み化は重要になりますが、同時にこれらの情報を分析し提供するような人材として例えばCFO(最高財務責任者)のような人材が組織にいるだけで経営しやすくなるケースがあります。
※CFO(最高財務責任者)は経理責任者と異なり、会計的な過去の数字の正しさを管理するだけではなく、財務会計・管理会計両方の視点から分析を行い、未来に対する示唆を経営陣に提供できる必要があります。そのため、数字に精通しているだけでなく、取引関係・業務・業界構造等事業全体に対する理解が必要となります。
あるいは経営を担う人材はいつつも、今後の成長を実現するにあたって海外営業やDX(デジタルトランスフォーメーション)、採用等特定の領域において人材が不足しているケースもあると思います。
これらの、次の成長ステージを目指すためのチームの組成において共通の課題としてよくあるのが以下の2ケースだと思います。
セッションは自社のネットワークからの人材の招聘はもちろんのこと、プライベート・エクイティならではの条件や役割の提示をすることによって優秀な人材の確保をお手伝いすることが出来ます。ただし、いくら優秀な人材であっても実際採用するにあたって以下のポイントには特に注意しております。
企業にとって人材、特に経営幹部は会社の将来性を良い方向にも悪い方向にも大きな影響をもたらすと考えております。そのため、能力のみならず会社との相性を非常に重要視しております。採用活動においても投資先のメンバーとよく相談しながら進め、経営”者”だけではなく、特定の個人に命運が左右されない経営”陣”の構築のお手伝いをいたします。


見える化、仕組み化
組織を強くするためには、組織横断で共通のデータに基づいて行動する仕組みが不可欠だと考えております。
会社でデータを分析している場合でも部署や担当者によって”売上”や”利益”の定義や計算方法が異なったり、データが複雑すぎるため、必要な判断が下されなかったり、あるいは全く活用されないでいたり、データを整えるのに膨大な時間がかかってしまい他の業務になかなか手がまわらないケースがあると思います。また、せっかくいいデータがそろっていてもそこから行動に結びつかないケースも多くあると思います。
セッションは経営判断を支援する材料としてデータは非常に重要なものだと考えております。そしてデータを正確に、素早く把握することが経営の質を向上するために非常に有効だと考えております。
見える化・仕組み化を実現するのは簡単ではなく、必要な情報の定義、指標の設定、システム化(場合によっては統合システムのやビジネス・インテリジェンスツールの導入等)、現場への説明及び定着化、効果測定や報酬体系の見直し等やることは多岐に渡ります。
セッションはこれらの作業は企業価値向上に欠かせない先行投資であると考えております。
海外展開
数多くの事業が今や海外とは切っても切り離せない状況だと思います。海外からの仕入れや海外への販売のみならず、海外企業の参入等、市場や競争環境をグローバルでとらえる必要性は日に日に増していると思います。
また、直接的に取引が無い場合でも海外の”情報”(新たな商品・サービスやビジネスモデル等)は非常に貴重であり、競争優位性の維持や新しい事業のアイディアに結び付くようなケースもあります。
一方で社内で海外展開に対応できる人材が不足しており、ビジネスチャンスを逃しているケースも多いと思います。
セッションはメンバー全員が海外経験があるため、言語のみならず商習慣の理解や陥りやすい落とし穴、進出をサポートしてくれる企業へのネットワーク等幅広い対応が可能です。
新たな商流を築くだけではなく海外拠点の設立や海外企業の追加買収等、事業をダイナミックに拡大するお手伝いも積極的に行っていきたいと思います。


追加買収
成長速度を加速する一つの方法として追加買収(投資先が事業を補完する企業を買収する)が有効であると考えております。
シェアを拡大するため、商品やサービスの拡充、顧客ベースの拡大や地域的補完を目的とするケースもあれば、人材やIT等機能を補完するための追加買収も考えられます。
セッションは豊富なM&Aネットワークを活用し、投資先に合うような追加買収先候補を選出することが出来ます。また、M&Aの知見を活用し、追加買収先のデュー・ディリジェンス(買収監査)や資金調達を実施するだけではなく、追加買収後の統合化も支援することが出来ます。
また、追加買収先は国内企業に限る必要はなく、海外展開の足掛かりとして実施したり、自社より規模が大きい会社を追加買収したり、後継者不足を解消する手段として活用することも可能です。